ある日の練習前
「伊藤先生、ちょっと来てください」
とT指導員が言いました。
何やった?と寄っていくと
「S君が今、孤拳伝を読んでるらしいです」との事。
私は素直に高揚しました。
支部旅行の時、孤拳伝は全ての武術を修業する人に読んてほしいと私が言ったのですぐに読み始めたそうです。
「崩拳を毎日練りたくなりましたわ」
と言うS君。
「一撃で相手を倒す技にロマンを感じるよね」
とT指導員が返します。
「登場人物が成長していく姿が心打ちますよね。自分が強くなるだけでなく共に仲間として成長するために道場があるんだって感じさせてくれます。そのために東海支部は楽しいことも苦しいことも共有してるんだなと思いますよ。旅行行ったり一緒に表演したりしてちゃんと長続きする仕組みがあるんやなあと物語と重なる所があると思います」
と言うT指導員。
居着いてはいけない事や、本当の強さとは何かを学ばせてくれる小説です。
そして後日
「5巻まで読み終えました」
と言うS君。
あ~えらいこっちゃ私はまだ四巻や読むのんサボり気味や、とやや焦ります。
これがいいですね。
仲間で同じ本を読む事によって共通体験ができるって素晴らしいです。
主人公の朝岡剛が完膚無きまでに敵を倒す戦い方から相手に怪我をさせずに負けない戦い方に変化して行く姿に感動します。
この負けないと言うのが武術を学ぶ者にとって大切なのではないかと考えさせられます。S君から「何と言ってええのか分かりませんがとても良かったです」と読後感想を聞けて嬉しかったです。
伊藤英明
三重県四日市市にある、あさけプラザにて、小学生から年配者まで、
中国武術の魅力と仲間がいれば、気持ちの良い汗をかけると思いますよ。
ぜひ一度、見学に来てみませんか?
ご連絡、お待ちしております。
連絡先は、こちら → https://www.buken-tohkai.com/
0コメント