このたび、訪台団に初めて参加させていただきました。25年ぶりの海外ということもあり、出発前夜はワクワクと緊張が入り混じり、ほとんど眠れませんでした。
台北の街はとても活気に満ちており、どこか30年前の横浜を思わせる懐かしい雰囲気を感じました。
古びたビルは外壁の塗装も無く、汚れている様子が逆に味わい深く、ふと窓を見ると草が生い茂った廃墟のようなマンションに人が住んでいること、そしてそれがあちらこちらにあることに驚かされました。
一方で、そのすぐ隣には近代的な高層ビルが立ち並んでおり、旧と新が混在する街並みは、見ているだけでも飽きることがありませんでした。
到着初日には歓迎会に招かれ、伊藤先生のご紹介で、指導されている先生方お一人お一人とご挨拶をさせていただきました。
緊張で場の雰囲気に圧倒されながらも、伊藤先生の温かいフォローのおかげで無事に乗り切ることができました。
感謝申し上げます。
そして運命の「黒ビール祭り」開幕。
これまでの人生で一番、黒ビールを飲んだ夜でした。
もう、体内がビール工場になるかと思ったほど。
おつまみもバラエティ豊かで、中でも“豆腐の揚げ物”はクセになるおいしさ。
見た目に油断して食べたら、「おや?」→「ん?」→「もう一個いこう」→「あ、もうない」の流れ、ぜひもう一度食べたいと思える一品でした。
今回、私はY先生から螳螂手を習いました。
正直、自分の覚えの悪さに泣きたくなりましたが、先生のやさしくもゆっくりと丁寧に何度も教えてくださり、なんとか“手順書なしでもできるレベル”に到達!本当にありがたかったです。
おかげさまでなんとか覚えて帰ることができました。
練習の合間には故宮博物館を観光しました。移動中に伊藤先生から「台湾には“フォルモサ”って別名があるんだよ」と教えていただき、心の中でへぇボタンを連打。
ポルトガル語で「美しい島」を意味するこの言葉は、今でも欧米では台湾を指して使われることがあるそうです。
歴史の一端に触れられたことも、非常に印象深かったです。
街を歩いていると、歩道には段差のない傾斜が設けられており、ベビーカーや車椅子の方にも優しい設計に地味に感動しました。
滞在中のホテルでは、ダブルベッドがとても快適でした。
コインランドリーは常に人で混雑しており、生活感を感じられる光景でした。
そして、台湾グルメ!もう語りだしたら止まりません。
特にチャーハンは絶品で、少し薄味ながらも絶妙な塩加減で、気づけばおかわりを求めて再訪。
朝食には定食屋さん、マクドナルド、屋台とフルコース状態。
定食屋では「同じ料理を注文したはずなのに、なぜか盛り付けが何人か違う」という台湾マジックを体験。
「これも国柄なのかな」と驚かされました。
マクドナルドでは、日本にはないメニューもありました。
ソーセージマフィンの中身を挟んだバーガー風パンケーキは、メープルシロップの甘さが効いてとても美味しく、日本にもあればいいのにと思いました。
他にもベーグルにクリームチーズとジャムを塗ったメニューなど、選ぶのに迷うほどでした。
また、九州分会のA夫妻とSさんとは初対面でしたが、とても気さくに接してくださり、楽しい時間を過ごすことができました。
ホテルでの「お疲れ様会」では、それぞれが感じたことを語り合いが心に残りました。
合宿でも感じていたことですが、何気ない雑談の中に、自分が悩んでいたことへの解決のヒントが気付くことがよくあります。
とても大切な時間を共有する事ができました。
今回の訪台団旅行は、学びと発見の連続で、忘れられない貴重な経験となりました。
伊藤先生、K指導員、関わってくださったすべての方々に心より感謝申し上げます。
形意拳クラス F
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