映画「友達やめた。」観て来ました~良い子ちゃんの自分にピリオド~

生まれつき耳の聞こえない彩ちゃんと、アスペルガーのまあちゃんの「コミュニケーションて何?」という問題提議のドキュメンタリーです。

仲良くもするしケンカもする、そんな二人の赤裸々な日常をとらえた「人間関係てややこしいけど素晴らしい」と考えさせてくれる秀作でした。

楽しいばかり、つらいばかりでは人との絆って切れやすい糸のようなものですね。

人生ってめんどくさいからおもしろいと思いました。

タイトルの「友達やめた。」に「。」がついているのは観る人の感じ方があるとは思いますが、私はこう思いました。

まあちゃんの失礼な態度、例えば対面で食事していて彩ちゃんのジュースを勝手に飲んでしまうことについて彩ちゃんは怒りません。

「アスペルガーという障害がそうさせてるんだな」と理解を示そうとしますが、いつしかそれがストレスになっていきます。

そういう良い子ちゃんの自分にピリオドをうつために、嫌なことはイヤとはっきり言うために「友達やめた。」とピリオドがうってあるのではないでしょうか?

ややこしいけどコンビは旅行が好きで、台湾にも出かけます。

訪台団で見かける街並みが、武館で練習したい意欲をそそります。

まあちゃんは言います、「台湾の人は色んな人がいるので私を受け入れてくれる優しさがある」と。

ほんとその通りだと思います、少し日本人が忘れかけている包容力を思い出したいですね。

今回この素敵なマイナーな映画を上映してくれた劇場「シネマスコーレ」に感謝します。

ともすれば商業主義に流されて売れない映画はすべてお蔵入りという分野でお世辞にも大ヒットするとは言えない映画を上映してくれて嬉しいです。

映画は現代社会の矛盾に対する問題意識を喚起してくれる素晴らしい芸術だと思います。

そのともしびを消さないためにもエールを送り続けたいと固く決意し、次は何を観ようかなあと高揚した気持ちで映画館を後にしました。

シネマスコーレの会員になったどー!


【日中武道研究会東海支部とは】

名古屋市・四日市市にて、太極拳・螳螂拳・形意拳の中国武術にくわえ、合気道(四日市のみ)を指導しております。子供から年配の方まで、約50名の会員が真剣に、中国浙江省と台湾の老師から学んでいる武術を研鑽しています。くわしくはHPをご確認下さいませ。

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