『武林是一家へ、もう一歩』

日中武研東海支部ニュース巻頭言『武林茶話』より

今年から始まりました新企画『武林茶話』第1回目は、指導員KIがお送りいたします。


 毎年恒例となっている、年末年始に掛けて行く、今年で36回目となる訪中団に参加させて頂きましたが、中国では3年以上付き合いのある友達を『老朋友(ラオポンヨウ)』と言って、親友として遇してもらえます。

 ちなみに最初は『新朋友』で、ゲストとして歓迎してくれますが、老朋友の関係までいくと、もはや家族同然の待遇です。

東海支部は『武林是一家』を旨として活動しておりますが、まさに武術を志す者はみんな家族だと認め合う、そんな関係こそが『老朋友』なのです。

 今回の訪中団では、初めて何老師、叶老師、張老師が「皆は、家族だ!」と、ハッキリ断言して下さいました。私が参加させて頂いて7年目になりますが、ここまで言って頂けたことは初めての事です。

またこんな事もありました。

訪中団では武術研修だけでなく、
老師の皆さまと観光を楽しんだり宴会を楽しんだりしますが、

 観光ではまともに中国語の話せない私たちがお土産を買うのに、トラブルに合わないよう叶老師(形意拳)が、レジまで横について見守ってくれたり、お酒の飲めない私や初参加のS君を、大宴会では気遣ってくれたりしてくれました。これも今回が初めてです。

 老師の皆さまは、口だけでなくこのように態度で、家族である事『老朋友』である事を示して下さったりします。

 翻って私たちは、どうでしょうか?

『武林是一家』というのは簡単です。確かに東海支部は、支部長を中心にみんな仲良しではあると思います。しかし、家族か?と言われると、どうでしょうか。

 家族という概念は、人それぞれ違うでしょうから、こうでなければいけないとは一概にいえませんが、ただの仲良しからもう一歩、中国でいうところの『武林是一家』『老朋友』の関係に会員みんなが近づけたらいいなと、令和最初の正月に思った、そんな訪中団でございました。


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日中武道研究会東海支部は、三重県四日市市で、中国武術(螳螂拳・太極拳・形意拳)及び合気道を指導しています。