「武林茶話」〜思い込みには、ご用心〜

 この前、ラジオで面白い話を聴きました。

 日本の旅行作家が、南米ペルーの窃盗団に対するインタビューで、東洋人は襲わないというのです。理由を尋ねると、中国人はカンフーが出来るし、日本人は空手が出来るからと答えたそうです。

 我々にとってはラッキーな窃盗団の思い込みですが、完全な勘違いです。

 窃盗団といえば、日本でも連日ニュースから流れてくる凶悪犯罪に、日本も物騒な社会になったものだと思っている方も多いでしょう。

 しかし調べてみると、日本の犯罪件数は、昔より減少していまして、実は昔よりも日本の治安は、良くなっているのです。

 これも間違った思い込みなのです。

 中国武術の技には用法として、打つ・蹴る・関節技・体当たり・投げ技という5つの要素が組み込まれています。

 しかし例えば、見た目の技が蹴りなら、蹴りだけの技と思い込んでしまいがちです。

 これでは「一知半解」という憂き目にあってしまいます。

 このように「思い込み」は、思考や行動を誤らせる原因になる場合があります。

 素直で実直なのは、日本人の美徳ではありますが、時には常識を疑い、思い込みを捨てる努力も必要ではないか、そう思った次第です。

 もしかしたら、皆さんも、ペルーの窃盗団を笑えないかもしれませんよ。

 「思い込みには、ご用心」です(笑)。

 指導員 K・I

日中武道研究会東海支部は、

三重県四日市市にある、あさけプラザにて、小学生から年配者まで、

毎週土曜日の19:00から、楽しく練習を行っております。

中国武術の魅力と仲間がいれば、気持ちの良い汗をかけると思いますよ。

ぜひ一度、見学に来てみませんか?

ご連絡、お待ちしております。

連絡先は、こちら → https://www.buken-tohkai.com/

日中武道研究会:東海支部長ブログ

日中武道研究会東海支部は、三重県四日市市で、中国武術(螳螂拳・太極拳・形意拳)及び合気道を指導しています。