『ブルース・リーは、ほんまに強かったね』

日中武道研究会東海支部ニュース巻頭言「武林茶話」より転載

『ブルース・リーは、ほんまに強かったね』

私は中学1年生の時、人生を変える映画と出合いました。

ブルース・リー主演の「燃えよドラゴン」です。

なけなしのお小遣いで四日市宝塚劇場、桑名キネマ、四日市中映等、上映される映画館は片っ端から通いました。

何度見ても飽きない映画なんて生まれて初めてです。

映画館を出ると気分はもうブルース・リー。

「俺は強い」と言う妄想にかられ街を闊歩します。

ヌンチャクで敵をバッタバッタとなぎ倒すカッコ良さにしびれました。

初めてのヌンチャクは新聞を丸めて筒にして、みかんを入れるネットでつないだ頼りない物でした。

ブルース・リーの武術とは違いますが、どうしても強くなりたくて剛柔流空手の通信教育を始めました。

テキストの写真が分かりづらくて「この写真から次の写真までの途中はどういう軌跡なん?」とモヤモヤしてたことを覚えています。

通信教育で強くなった奴はいないと言う鉄則に気づくのが遅すぎましたね。

ともに学ぶ仲間がいることのありがたみを今、ひしひしと感じます。

ブルース・リーに憧れて武術に対する思いがつのりどうしても武術をやりたいと思いました。

その強い思いが江口允章先生と高道生先生との出会いに必然的につながったのだと思います。

「ブルース・リーは、ほんまに強かったね」と江口先生は感慨深く言われました。

「若い人たちが武術と巡り会えるきっかけになるぞ」と言う妄想にかられている私です。

伊藤英明


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中国武術の魅力と仲間がいれば、気持ちの良い汗をかけると思いますよ。

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